僕たちのプレイボール


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おみくじ評価:

2010年37本目(35作品)です。

【あらすじ】
元メジャーリーガーの父親を持ち、母親と二人でアメリカから日本に帰国した柊球児(小原裕貴)は、転入先の同級生の勧めで「東陽リトル」という野球チームに入団。
文化や価値観の違いから、仲間とぶつかりながらも、徐々に仲間たちと心を通わせるようになった球児は、リトルリーグの世界大会出場を目指し、練習に励むのでした。

【レビュー】
決してつまらなかったわけではありませんが、教科書通りに作られた映画という印象を受けました。

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確かに、転入先でなじめず、孤立していた少年が次第に周囲に溶け込み、チームワークの大切さを知るという展開は、スポ根映画の定番ともいえます。
しかし、「バッテリー」や「ROOKIES」など、自意識過剰気味の主人公が、家族の絆や仲間との友情を通して成長するという展開の作品は、今までにも見たことがあるため、いまひとつ新鮮味がありませんでした。

キャスティングに関しては、現役時代は派手なガッツポーズが印象的だった、元西武のデストラーデが出演していたことには驚きましたし、吉田栄作や羽田美智子、原日出子など有数の俳優陣がいい味を出していました。

ただ、「出て来いや!」というパフォーマンスでおなじみの高田延彦のキャラクターが濃く、選手を応援している姿は演技ではなく、普段の高田延彦を見ているようだったので、もうちょっと抑え気味に演じた方が良かったかもしれません。

また、球児の父親・恒雄役の吉田栄作は、元メジャーリーガーの設定でしたが、投球フォームはおろか、スローイング自体も素人であることがはっきりと分かってしまうため、どうしても違和感を拭えませんでした。
野球の場合、スローイングで素人かそうでないかが分かってしまうので、もっと役作りをするべきだったと思います。

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他の出演者に関しても、チームのコーチを務めたお笑いコンビ「チング」の2人もセリフが棒読みで、球児のチームメイトたちも、一生懸命に野球に打ち込んでいる時の表情は良かったものの、演技の方は明らかに不自然だったため、ストーリーに感情移入が出来なかったのは大きなマイナス要素でした。

ダメなチームが徐々に団結していき、大きな大会でミラクルを起こすという結末は、よくある展開ですが、野球に限らず、団体競技はひとりでは勝てず、チームワークが何よりも大切なんだいう、監督の伝えたい気持ちは分かりました。
ただ、テーマタイトルが「僕たちのプレイボール」なので、世界大会の開会式で終わらせずに、世界大会が始まる合図でエンドロールに入れば、よりスッキリした終わり方になったと思います。

リトルリーグの世界大会がペンシルベニアのウィリアムスポートで行われていることや、リトルリーグは女子の参加も認められることなど、野球好きながらも、「へぇ、そうなんだ」と関心する部分もありましたが、もっとインパクトのある作品にするには、本作でエグゼクティブプロデューサーを務め、阪神や日本ハムで活躍した新庄剛志氏をカメオ出演させるなど、何かしらの工夫やサプライズを盛り込むべきだったのではないでしょうか。

部活に励んでいる中学生や、少年野球のチームに入っている子供達が、見れば、頑張ろうという気持ちになるかもしれませんが、多くの出演者の演技が不自然であることが浮き彫りになっているため、全体的に「詰めが甘い」という印象が否めない作品でした。

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週末興行成績ランキング(5/22-23)


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1位(1)
アリス・イン・ワンダーランド
2位(初)
劇場版 仮面ライダー
3位(2)
劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル


4位(3)
グリーン・ゾーン
5位(初)
ボックス!
6位(5)
名探偵コナン 天空の難破船
7位(4)
のだめカンタービレ 最終楽章 後編
8位(6)
パリより愛をこめて
9位(8)
タイタンの戦い
10位(7)
劇場版 銀魂 新訳紅桜篇

※カッコ内は前週の順位。
(初)は初登場の作品です。

「アリス・イン・ワンダーランド」が6週連続の首位を獲得しました。
累計収入は、101億0458万3400円に達し、公開から37日間での100億円到達は、ディズニー史上最速記録です。

2位に初登場した「仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー」は、オープニング2日間で動員19万0381人、収入2億3251万3850円と好調な滑り出しを見せました。

また、5位には「ボックス!」が初登場し、オープニング2日間で動員8万1055人、収入1億0893万7000円を記録しました。

6位以下では、「コナン」がまもなく30億円、「のだめ」も今週末には35億円と着実に興収を積み重ねています。

今週末は、「プリンス・オブ・ペルシャ」や、香取慎吾主演の「座頭市 THE LAST」、中井貴一主演の「RAILWAYS」などが上映されますが、果たして、次週はどの作品が1位になるのでしょうか?

全国週末興行成績 5月22日〜5月23日
(全国動員集計) 興行通信社提供

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グリーン・ゾーン


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オリジナル・サウンドトラック『GREEN ZONE(原題)』

おみくじ評価:中吉

2010年36本目(34作品)です。

【あらすじ】
フセイン政権崩壊直後のバグダッド。
ロイ・ミラー上級准尉(マット・デイモン)率いる部隊は、砂漠地帯に隠された大量破壊兵器の行方を追う極秘任務に就任。
混乱のさなか、大量破壊兵器が隠されているとみられる倉庫に踏み込むものの、全く見つからないため、国防総省の情報を不審に思ったミラーは、同じ疑念を抱いていたCIA調査官ブラウン(ブレンダン・グリーソン)独自の調査を開始。
国防総省による執ような妨害工作に苦しみながらも、ミラーは謎の核心に迫っていくのでした。

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【レビュー】
2003年3月20日にアメリカがイラクを攻撃した「イラク戦争」はなぜ起こったのか…。
その根拠は、イラクが大量破壊兵器を保有している可能性があったことと、国連の査察を受け入れなかったことにありますが、大量破壊兵器の捜索をしてもどこにも発見されず、結局は大量破壊兵器は存在しないという調査団の結論を見ると、今でも自爆テロなどで犠牲者が後を絶たないイラク国内の混乱は何の意味があるんだろうと改めて思ってしまいました。

物語のキーパーソンとなったミラーの通訳をしたフレディが、終盤で指名手配のラウィ将軍を射殺した時に言った「我々、中東の歴史をアメリカ人に変えて欲しくない」と言うセリフが、今のイラク人が一番言いたい主張にも聞こえ、見ている側としても、何のためのイラク戦争なのかと考えさせられました。

内容はほぼノンフィクションのうえに、この作品に登場する兵士は、マット・デイモンとニコイ・バンクス以外は実際の米兵で、イラク戦争経験者も多く参加しているというのですから、細かい部分まで良く作られている作品であるということが垣間見えます。

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手持ちカメラでの戦闘シーンは非常にリアルで、夜に行われる銃撃戦は、見ていてハラハラドキドキでした。
チラシに書かれていた「114分あなたは最前線へ送り込まれる」というキャッチコピーも納得の内容でした。
戦争をテーマにした映画ではありますが、戦争映画と言うよりは、サスペンスの要素を含んだアクション映画といったところでしょうか。

3月に公開された「ハート・ロッカー」とこの作品を比較する人がいますが、「ハート・ロッカー」は、戦争に参加した兵士たちの立場がリアルに描かれており、対する「グリーンゾーン」においては、政治的な視点が中心に話が展開しているため、同じイラクを舞台にした作品でも、単純に比較はできないですね。

戦争を如実に表現している作品で見れば、「ハート・ロッカー」が優れていますが、戦争映画らしい作品として見るならば、緊迫感のある銃撃シーンがある「グリーン・ゾーン」だと思います。

ひとりの兵士が簡単にCIAのチームと共同作業をしたり、国防総省の役人が特殊部隊を容易に動かせるのかな、と疑問に思いつつも、非常にテンポが良く、楽しめました。マット・デイモン好きの方にもとても楽しめる作品になっているのではないでしょうか。

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週末興行成績ランキング(5/15-16)


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1位(1)
アリス・イン・ワンダーランド
2位(2)
劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル
3位(初)
グリーン・ゾーン


4位(3)
のだめカンタービレ 最終楽章 後編
5位(4)
名探偵コナン 天空の難破船
6位(初)
パリより愛をこめて
7位(6)
劇場版 銀魂 新訳紅桜篇
8位(5)
タイタンの戦い
9位(7)
映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁
10位(初)
書道ガールズ!! わたしたちの甲子園

※カッコ内は前週の順位。
(初)は初登場の作品です。

「アリス・イン・ワンダーランド」が5週連続で首位に輝きました。
累計での興行収入はもうすぐ100億円に届き、最終的には110億円あたりになるのではないでしょうか。

4位「のだめカンタービレ」は、累計の収入が31億円を突破し、40億円に手が届くところまできました。
また、5位「コナン」は28億円を突破し、30億円が間近となっています。

今回は初登場が3作品。
マット・デイモン主演の「グリーン・ゾーン」初登場で3位にランクインしました。
リュック・ベッソン制作の「パリより愛をこめて」が6位、成海璃子主演の「書道ガールズ!!」が10位にそれぞれランクインしました。

今週末は、市原隼人主演の「ボックス!」や、菅野美穂主演の「パーマネント野ばら」などが上映されますが、
次週はどの作品が1位になるのでしょうか?

全国週末興行成績 5月15日〜5月16日
(全国動員集計) 興行通信社提供

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ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲


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映画 ゼブラーマン-ゼブラシティの逆襲-オリジナル・サウンドトラック

おみくじ評価:末吉

2010年35本目(33作品)です。

【あらすじ】
小学校教師の市川新市が(哀川翔)がふと目覚めると、東京はゼブラシティと呼ばれる街に様変わり。
午前午後の5分間だけ犯罪が許される「ゼブラタイム」で、いきなり景観に発砲され、意識を失った新市は、白装束の者たちにゼブラシティ外のコミューン「白馬の家」へと搬送され、そこで自分が15年前に地球を救ったゼブラーマンだと知った新市は、かつての自分を取り戻すべくリハビリ生活を開始するのでした。

【レビュー】
この作品を見て一言…

良くも悪くも仲里依紗のための作品

といったところでしょうか。

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主演は哀川翔ですが、インパクトで見れば、仲里依紗が主演かもしれません。

レディー・ガガのパクリ?とも思えるようなゼブラクイーンのユイ(仲里依紗)の奇抜な衣装は、非常にインパクトがあり、清楚なイメージが強かった仲里依紗の固定観念が壊れたのはいい意味でよかったと思います。
中には、ゼブラクイーンの「エロかっこいい」演技を目にできただけでも収穫だったと思う方もいるかもしれません。
しかし、クドカンのギャグは相変わらず不発なうえ、ヒーロー作品にしても、中途半端に感じたため、非常にスッキリしない終わり方になっていました。

序盤に午前と午後の5時に5分間だけ犯罪行為が許される「ゼブラタイム」の解説は良かったのですが、ゼブラクイーンのPVを流した尺がやや長かったように思えます。
確かに、出来栄えのいいPVで、「5分だけ、5分だけ」とゼブラクイーンは連呼していましたが、僕ももっと見たい気はしたものの、映画の演出上では中だるみしてしまい、ノーカットで見せるのであれば、エンドロールで十分だったのではないでしょうか。

中盤に差し掛かると、なぜ新市が白ゼブラになるのか、ユイは一体何者なのかが徐々に明らかにされていくため、起承転結の「転」まではまずまず良かったと思います。
実際、ゼブラーマンが、のちの都知事・相原公蔵(ガダルカナル・タカ)に遠心分離機によって、善人の白ゼブラと悪人の黒ゼブラに分けられ、新市とゼブラクイーンのユイは分身だったという展開は斬新で良かったと思います。

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しかし、クライマックスから一気にトーンダウンしてしまいました。
そう思う理由を箇条書きしてみました。

1つ目
白ゼブラの新市と黒ゼブラのユイが巨大化したエイリアンを倒すために、合体するシーン。
枕と布団を敷いたので、「もしかして?」と変にそわそわしてしまいましたが、いたって普通の合体だったため、肩透かしを食らった気分でした(笑)

2つ目
2人が合体し、真のゼブラーマンになったのは良いものの、コンドームの空箱をポイ捨てし、「STOP THE AIDS」というテロップが出てきたこと。
蛇足といいますか、テロップは出さない方がまだ良かったと思います。

3つ目
巨大エイリアンに苦戦するゼブラーマンはゼリーのようにエイリアンをチューチューと吸い続け、途中吸い疲れて何度も休憩したりするシーン。
「もうわかったから…」と突っ込みを入れたくなりました。

4つ目
巨大エイリアンに勝てないと判断したのか、「白黒つけられないから丸く収めた」といって、エイリアンの中に入っては、宇宙に消えていくという結末。ダウンタウンのコントだったら笑えましたが、映画となると、興ざめです。



上記のギャグが笑えるのであれば、文句なしなんですが、僕にはどうしても面白く感じませんでした。
ヒーローものとしても、結局は敵を倒したわけではないので、ストーリーの締め方としても、実に中途半端だったように感じました。

まあ、クドカンらしいと言われればそれまでですが、どうもスッキリしない終わり方で、率直な感想としては「終わり良ければ全てよし」ならぬ「終わり悪けりゃ全て台無し」といったところでしょうか(笑)

前述したとおり、仲里依紗の演技には非常にインパクトがあったものの、クドカンの作品でよく笑う人には面白く感じるかもしれませんが、クドカンワールド独特の「悪ふざけ」になかなか入り込めないと言う方には、オススメしにくい内容になっています。

また、ユイが不敵な笑みでスゼンヌを撲殺したり、相原都知事が血を流しながら殴られるシーンもあるため、バイオレンス系が苦手な方にもオススメしにくい作品になっています。

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週末興行成績ランキング(5/7-9)


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1位(1)
アリス・イン・ワンダーランド
2位(初)
劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル
3位(3)
のだめカンタービレ 最終楽章 後編


4位(2)
名探偵コナン 天空の難破船
5位(4)
タイタンの戦い
6位(6)
劇場版 銀魂 新訳紅桜篇
7位(5)
映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁
8位(7)
シャッターアイランド
9位(8)
矢島美容室 THE MOVIE〜夢をつかまネバダ〜
10位(初)
運命のボタン

※カッコ内は前週の順位。
(初)は初登場の作品です。

「アリス・イン・ワンダーランド」が4週連続で首位を獲得しました。
2位には初登場で「トリック」シリーズ劇場版第3弾となる「劇場版トリック 霊能力者バトルロイヤル」がランクインしました。
初日2日間成績は動員27万705人、興行収入3億6640万8980円をあげ、20億円に向け好調なスタートを切りました。

先週と変わらず3位の「のだめカンタービレ」は4週目を迎え、累計興行収入は28億円を超え30億円目前に迫りました。

新作はもう1本、キャメロン・ディアス主演の「運命のボタン」が10位にランクインしました。

今週は、マット・デイモン主演の「グリーン・ゾーン」(14日)や、成海璃子主演の「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」、リュック・ベッソン製作の「パリより愛をこめて」などが上映されますが、
次週はどの作品が1位になるのでしょうか?

全国週末興行成績 5月7日〜5月9日
(全国動員集計) 興行通信社提供

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矢島美容室 THE MOVIE〜夢をつかまネバダ〜


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おみくじ評価:小吉

2010年34本目(32作品)です。

【あらすじ】
アメリカのネバダ州にある矢島美容室で、平凡ながらも幸せに暮らしていた矢島家の母マーガレット(木梨憲武)、長女ナオミ(DJ OZMA)、次女ストロベリー(石橋貴明)。
しかし、父・徳次郎の突然の家出により、家庭の事情がが一変。
そんな中、オスカー女優を目指すナオミは、父親探しの足がかりとして、ミス・ネバダコンテストに出場し、優勝を目指すのでした。

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【レビュー】
この作品は、とんねるずが好きかどうかによって評価が大きく変わってきます。

僕の場合、「チビノリダー」や「保毛尾田保毛男」など、とんねるずのコントを見て育った世代なので、出てくるネタやギャグは楽しかったです。
しかし、矢島美容室の3人が一番楽しんでいる内容になっているため、ひとつの映画としてみると、完成度はとても低く、「わざわざ映画にしなくても…」と突っ込みを入れたくもなりました。

映画にするよりは、「おかげでした」の特別版として、2時間のコント番組にした方が良かったのではないでしょうか。
そうすれば、スタッフ陣の独特の笑い方につられて、映画以上に笑う回数が多かったかもしれませんね。

「ドリームガールズ」を意識しているような序盤のミュージカル仕立てのシーンも、とても面白かったですが、受け狙いのシーンも、最初は笑えるものの、徐々にマンネリ化していき、「笑い」から「失笑」に変化していくため、次第に飽きてきてしまいました(笑)

また、キャスティングに関しても、もっと演技力のある出演者を選んでほしかったです。
DJ OZMAはミュージシャンということもあり、ぎこちない演技にも多少は目をつぶれましたが、ストロベリーの恋敵でもあるメアリー役のアヤカ・ウィルソンが2008年度のアカデミー賞で新人賞を受賞したとは思えないくらいセリフが棒読みに聞こえ、演技に関しても不発だったのは致命傷でした。
それゆえ、笑いだけでなく、友情や家族愛も中途半端に感じてしまい、一貫性のない展開になってしまったのが非常に残念です。

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テレビ番組のコントであれば、笑ってごまかせますが、お金を出して鑑賞していることを考えれば、笑いなら笑い、家族愛なら家族愛と、どちらかに徹底した作りにしてほしかったです。
母のマーガレットが警官(ダンテ・カーヴァー)に頭突きをし、公務執行妨害で拘留されますが、留置所を爆破したり、牢屋の格子を壊すなど、とんねるずならではのギャグで脱獄するようなネタがあっても良かったのではないでしょうか。

矢島家の父親の徳次郎が、本木雅弘であることが明らかにされたり、ラズベリー役の黒木メイサが11歳という年齢設定をものともせず、仕事と割り切って援護をしており、とりわけ、ミス・ネバダコンテストで見せる踊りがとてもキュートだったことが、せめてもの救いでしょうか。

ある程度覚悟をしていたとはいえ、そもそも、今年で49歳になる石橋貴明が11歳の小学生という設定なので、友情関係を前面に出しても、説得力がないように思えるので、とんねるずファンである僕としては、もっと笑いに徹底してもらいたかったですね。

続編を匂わすようなコメントを矢島美容室の3人は発していましたが、もし、続編が決定しても、次は見に行かないかもしれません…。

<最後に余談>
エンドロールが流れ終わった後に、矢島美容室の3人とダーイシこと石田プロデューサーのコメントがあるので、エンドロールが流れても、退席しないようにお願いします!

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週末興行成績ランキング(5/1-2)


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1位(1)
アリス・イン・ワンダーランド
2位(2)
名探偵コナン 天空の難破船
3位(3)
のだめカンタービレ 最終楽章 後編


4位(5)
タイタンの戦い
5位(6)
映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁
6位(4)
劇場版 銀魂 新訳紅桜篇
7位(5)
シャッターアイランド
8位(初)
矢島美容室 THE MOVIE〜夢をつかまネバダ〜
9位(6)
第9地区
10位(8)
てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜

※カッコ内は前週の順位。
(初)は初登場の作品です。

ゴールデンウィーク真っ只中の先週はTOP3の作品は変わらず、「アリス・イン・ワンダーランド」が3週連続で1位を獲得しました。
先週5位に初登場した「タイタンの戦い」は4位にランクアップし、新作は8位に「矢島美容室 THE MOVIE〜夢をつかまネバダ〜」が初登場しました。
また、哀川翔主演100本記念作品として製作され、2004年に公開された「ゼブラーマン」の続編「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」は意外にも12位と、惜しくも圏外からのスタートとなりました。

今週は、キャメロン・ディアス主演の「運命のボタン」や、仲間由紀恵主演の「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」などが上映されますが、
次週はどの作品が1位になるのでしょうか?

全国週末興行成績 5月1日〜5月2日
(全国動員集計) 興行通信社提供

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てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜


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てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~ [DVD]

おみくじ評価:中吉

2010年33本目(31作品)です。

【あらすじ】
本土で事業に失敗し、借金を抱えた金城健司(岡村隆史)は、幼なじみの由莉(松雪泰子)との結婚を決意し、沖縄に帰郷。
最初は母の花江(原田美枝子)に反対されるも、新しく始めた事業が成功し、晴れて由莉と結婚。
しかし、久しぶりに潜った海で、サンゴ礁が危機的な状況であることを目の当たりにした健司は、経営している店舗をすべて畳み、妻と2人の子供達に、きれいだったサンゴの海をまた見せてやりたいという強い思いから、自らの手でサンゴを養殖しようと決意。
専門知識や資金が無い中、健司はサンゴを海に移植するという世界でも前例の無い計画にチャレンジするのでした。

【レビュー】
世界で初めてサンゴの移植産卵に成功した金城浩二氏の実話に基づく物語です。
その金城浩二さんの人柄の良さにも感心させられましたが、ストーリーの内容とは別に、沖縄のきれいな海や沖縄のスローライフっぽい、のどか雰囲気にも魅了される作品でした。

僕は高校の修学旅行でしか沖縄には行ったことがありませんが、思わず、「そうだ、沖縄行こう」と口にしてしまうほど、沖縄の良さが伝わってきました(笑)

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山あり谷ありで、苦境を乗り越えるサクセスストーリーの作品は良く目にしますが、健司のサンゴの養殖にかける熱意や、「沖縄の海を絶対に守りたい!」という願いが強く伝わってきました。

軌道に乗り出した事業を捨て、前例がなく、成功するかどうかも不透明なサンゴの移植に挑戦し、周囲の一部には無鉄砲な行動を冷やかされて、生活が苦しくなれば、普通は断念してしまうものですが、そんなことをものともせずに、「なんくるないさ〜」と果敢に行動する健司の姿は、沖縄っぽくもあり、男らしさも垣間見えました。

ただ、上手くまとまっている作品ではあるのですが、サンゴ礁とはどういうものなのか、サンゴ礁がなくなると、どういう悪影響を及ぼすのかを子供達にも、もっと分かりやすくナレーションなどで盛り込んでも良かったと思いましたね。

キャスティングに関しては、ガレッジセールや、ボクシングの具志堅用高など、沖縄出身の人を何人かキャストしても良かったのでは、と思うことがありましたが、どの出演者も非常にマッチしていました。
また、金城健司を演じたナインティナイン・岡村の笑いを一切排除した演技も素晴らしいのですが、どんなに苦しい状況下に置かれても、笑顔をふるまって健司を応援する妻の由莉や、その友人、組合長(國村隼)ら多くの人々が健司の夢を叶えてやろうと裏で支える姿も印象的でした。

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個人的には、サンゴの移植を学者達に批判されて落胆する健司に、重要なアドバイスをする海洋研究者の緑川を演じた渡部篤郎が、過去の役でも見たことが無い、おどおどした演技は新鮮で、なかなか良い味を出していたと思います。

沖縄に住んでいるのに、松雪泰子が色白だったり、人をグーで殴るシーンがそれなりに目にするなど、違和感のぬぐえない箇所も少なからずありましたが、岡村の沖縄の方言に関しては、それほど違和感はありませんでした。
僕も沖縄出身の知り合いがいますが、その人ものんびりとした口調でしたからね(笑)

「てぃだかんかん」で涙そうそう(沖縄の方言で涙がこぼれ落ちる)とまではいきませんでしたが、とても緩やかな気持ちにしてくれる作品で、家族で一緒に沖縄に行きたくなるような内容になっています。

ゴールデンウィークということで、親子連れの映画が上映されていますが、この作品もぴったりと言えるのではないでしょうか。
また、沖縄に興味を持っていたり、いつか沖縄に行ってみたいという方には、良い「予習」になるかもしれませんね。

<最後に余談>
今年の沖縄県は、興南高校がセンバツで優勝したことや、米軍基地の移設問題など、良い意味でも悪い意味でも大きく注目されていますが、この作品をきっかけに、この30年間で9割が死滅しているというサンゴ礁の実態を現在以上に大きく取り上げられることを願っています。

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週末興行成績ランキング(4/24-25)


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1位(1)
アリス・イン・ワンダーランド
2位(2)
名探偵コナン 天空の難破船
3位(3)
のだめカンタービレ 最終楽章 後編


4位(初)
劇場版 銀魂 新訳紅桜篇
5位(初)
タイタンの戦い
6位(4)
映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁
7位(5)
シャッターアイランド
8位(初)
てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜
9位(6)
第9地区
10位(7)
ダーリンは外国人

※カッコ内は前週の順位。
(初)は初登場の作品です。

ジョニー・デップ主演の3D映画「アリス・イン・ワンダーランド」が2週連続で首位を獲得しました。
公開1週間で動員162万人、興行収入25億円を突破し、2週目の週末では動員64万人、興収10億を記録しました。
ゴールデンウィークに入る来週も多くの観客が見込まれ、公開3週間で動員450万人、興収70億円の突破は確実といえます。

新作は3作品がランクインし、4位の「劇場版 銀魂 新訳紅桜篇」は、全国90館と少なめにもかかわらず、初日2日間で動員16万人、興行収入約2億円と、稼働率では断トツの1位でした。

続く5位は「アバター」のサム・ワーシントン主演「タイタンの戦い」がランクインし、8位には「てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜」がそれぞれランクインしました。

ゴールデンウィークに入る今週は、「矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ」(29日)や、哀川翔主演の「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」などが上映されますが、
次週はどの作品が1位になるのでしょうか?

全国週末興行成績 4月24日〜4月25日
(全国動員集計) 興行通信社提供

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