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おみくじ評価:大吉
2015年8本目です。
【あらすじ】
産休に入る親友の音楽教師・ハルコ(木村文乃)の代理として、故郷・長崎の五島列島に戻ってきた柏木ユリ(新垣結衣)。
合唱部の顧問に赴任したユリは、コンクールの課題曲「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」の練習として、15年後の自分に宛てた手紙を書かせ、部員たちが抱える悩みや葛藤がつづられた手紙から、あることがきっかけでピアノを弾けなくなったユリの心を動かすのでした。
【レビュー】
この映画を見て率直に思ったこと・・・。
それは、
音楽の力って素晴らしい!!!
です。
本音を言うと、ファンである新垣結衣を目当てで見に行きましたが、ガッキーの存在感がいい意味で薄く、彼女抜きでも十分に楽しめる内容になっています。
合唱大会本番では、部員の子供たちが本当に楽しそうに歌っている姿が印象的で、子供たちの豊かな表情で歌う姿に感動し、無意識に涙を流してしまいました。



そのくらい子供たちがいい味を出しており、小学校の時に「歌は顔で歌いなさい!」と音楽専門だった担任の先生に耳にタコが出来るほど言われましたが、その言葉を彷彿させるような、見ているこっちも気分が良くなるような合唱でした。
婚約者(鈴木亮平、声だけの出演)の交通事故死により、音楽では人を幸せにできないと言い放ち、ピアノを弾かないユリ。
両親は、自分たちが死んだ時のことを考え、自閉症の兄・アキオの世話をさせるために自分は生まれたと思っている少年・サトル。
病気で亡くなった母親と自分を捨てた父親への寂しさで、男子にきつく当たってしまう少女・ナズナ・・・。
色んな人のエピソードと並行しながら展開していき、ストーリーはとてもシンプルで、べたと言えばべたでした。
ただ、映画の「フラガール」やドラマの「カエルの王女さま」のように、最初は指導者と教え子が対立するも、徐々に分かち合っていくというストーリーは良く見かけますが、この作品はユリと生徒が共に自分の殻を破って成長していく姿が如実に表れており、モヤモヤ感なく見れました。



また、ユリは自己紹介で「適当によろしく」と言っていますが、「詞の意味を理解しないと、いい合唱はできない」と、15年後の自分に宛てた手紙を書かせる宿題を出すところは「突っ張ってるけど、本当は頑張ってほしいんじゃん!」と自分で突っ込んでしまいました(笑)
ホールに入れなかったアキオのために、ナズナたちが合唱曲の「マイ・バラード」を披露するシーンがありましたが、次第に周囲の他校の生徒たちも混ざり、「これぞ、本当のノーサイド」と言わんばかりに合唱するシーンはとりわけ素晴らしく、改めて音楽っていいなと思えるシーンでした。
小中学校時代に音楽の授業で歌った「マイ・バラード」や「COSMOS」を聴いて懐かしむもよし、五島列島の透き通った海に囲まれた自然を見て楽しむもよし、アンジェラ・アキの歌の歌詞を意識しながら見るもよしと、様々な視点から見ても十分楽しめる内容になっています。
勇気を失うな!
くちびるに歌を持て!
心に太陽を持て!
とても奥が深い校訓ですよね。
アンジェラ・アキの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」をモチーフにしていたので、生徒たちの手紙のことをもう少し盛り込んでほしかったですが、久々に「もう1回見たい!!」と思わせてくれる作品でした。
【最後に余談】
エンドロールで前川清の名前がありましたが、どこで出たんだろう?と調べたら、東京消防庁の職員の役だったんですね。言われないとわからないし、声だけの主演だと、言われてもわかりませんね(笑)
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