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おみくじ評価:中吉
2016年1本目です。
【あらすじ】
IT企業で社長をしている中原祐馬(竹野内豊)は、かつての親友・航平からの度重なる着信に不安を覚え、彼の故郷・四十物(あいもの)町を訪問。
しかし、航平はすでに亡くなっており、彼が生前に新湊曳山まつりをめぐって地元のために奔走していたことを知った中原は、資金と人手不足で手放した曳山を取り戻そうと奮闘するのでした。
【良かった点】
田舎ならではの人とのつながりがきれいに描かれていた作品でした。
都会の駅前周辺はマクドナルドやスターバックスなど、全国展開している飲食店ばかりのため、個人営業をしてるお店で住民を集めてわいわい盛り上がる姿は、新鮮に映りました。
また、都会では隣近所の人との交流があまりありませんが、田舎では住民との「繋がり」があってこそ、生活が成り立っているんだなと思いました。
中原祐馬を演じた竹野内豊は、ワンマン社長ぶりを演じていましたが、「立ち止まらなきゃ見えない景色だってあるんだ」という航平のセリフが非常に説得力がありました。



自分の考えを押し付け、部下の意見にも耳を傾けず、会社の業績アップを重視するあまりに粉飾決算を見抜けなかった姿がその典型です。
自分で会社を作ったというプライドを守りたいのはわかりますが、どんな仕事でも自分ばかりで決めずに人の意見も聞こうと思えるシーンでした。
【残念だった点】
映画館内で見た予告編では、曳山の提灯に灯りがつく時に綺麗な曲が流れていましたが、本編では一切音楽が流れずに、ただ単に「いーやーさー」と曳山を押し続けるシーンで終わったのはもったいなかったように思えます。せめて、エンドロールにでも予告編で流れたBGMを流してほしかったです。
また、航平の声は出てたものの、顔は出ず、誰が演じたのかはわかりませんでしたが、そうする必要があったのでしょうか。
3年前に経営方針の違いで解任されたので、俳優を抜擢して、社内で口論になって解任される回想シーンを盛り込み、中原が航平に書いた「友よ」という手紙もネットで反響になって西町の人間の気持ちを揺るがせた内容なら、祐馬が全文をしゃべりながら、ワープロで打つシーンでも良かったのではないでしょうか。そうすれば、中原と航平の関係もより鮮明になったと思うんです。



構成にはいろいろと疑問はあったものの、出演者の演技はとても素晴らしく、 「40代が人生の踊り場で、過去も未来も見える」という玄さん(西田敏行)のセリフは、30代の僕には「人生まだまだこれからなんだ」と言われているようにも感じました。
新湊の人たちの元気に曳山を曳いてる姿を見てると、本当に幸せって何だろう?仕事だけが全てじゃないかもと思えました。
新湊といえば、高校野球のイメージが強かったんですが、江戸時代から続く「新湊曳山まつり」を題材にした物語となっており、人と人の繋がりや絆を感じるヒューマンドラマになっています!!!
【最後に余談】
優香と小池栄子は僕が高校生の時は人気の巨乳グラビアアイドルで、この作品では角刈りだった江口洋介も、「ひとつ屋根の下」や「愛という名のもとに」の長髪のイメージがあり、どうしても当時の固定観念が払拭できませんでした(笑)
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逆に、それがちょっと重たく、大胆さに欠けていたところもあったと思います。
まあ監督は高齢なんで、それがスタイルと言ってところでしょう。
こちらからもTBお願いします。
僕くらいの年齢でいうのも変ですが、航平の「立ち止まらなきゃ見えない景色だってある」という台詞がとても頭に残り、仕事だけがすべてじゃないんだなと思いました。
石橋監督は日本テレビ出身らしいですね。