娚の一生


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娚の一生 DVD通常版

おみくじ評価:中吉

2015年7本目です。

【あらすじ】
東京で仕事と恋愛に疲れてしまった堂薗つぐみ(榮倉奈々)は、他界した祖母の十和(紺野千春)の家に引っ越したものの、謎の男・海江田醇(豊川悦司)と、半ば強引に同居を開始。
親子ほど年が離れた海江田のアプローチに、最初は戸惑うつぐみも、徐々に海江田に惹かれていくのでした。

【レビュー】
登場人物はさほど多くなく、物語も淡々と進んでいきますが、親戚の前で結婚宣言をしたり、「練習や思って僕と恋愛してみなさい」と関西弁でつぐみを口説く図々しい豊川悦司のキャラがうまくマッチしており、全くわざとらしく聞こえませんでした。
「この時代に下駄なんて履かないでしょ?」と突っ込みたくもなりますが、豊川悦司の場合は、それが貫禄のある履きこなしになっています。

<良かった点>
女性はギャップのある男性に弱いといいますが、その典型のシーンがありました。
つぐみが紛失したネックレスを悪天候でもスーツ姿で一生懸命探してみたり、祖母にお金を借りていた女性(岩佐真悠子)の息子・まことに対して「食事の時はテレビを消せ。出された食べ物はみんな食べるんや!」と注意をしていて、豊川悦司はギャップのある中年男性を見事に演じきっていました。

実際に、そういう男性がいたら、年齢にかかわらず女性は多少なりとも見直すのではないでしょうか。

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この作品の宣伝チラシにも載ってる、海江田がつぐみの足を舐め回すシーンは変態プレイにも見えますが、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のベッドシーンよりもエロかったです(笑)
あそこまで足をなめるシーンを目にする映画もおそらく初めてです・・・。

終盤になり、つぐみと不倫をしていた中川(向井理)が「妻とは離婚が成立したから結婚してほしい」とつぐみの自宅を訪れますが、それに怒りを覚えた海江田と中川のガチンコの殴り合いは壮絶で、見ているこっちも「おいおいマジかよ!」と驚くほどでした。

海江田は中川を失神させて病院送りにしますが、海江田も殴られて負傷しているのに、つぐみが海江田ではなく、中川に声をかけた時の海江田の寂しそうな表情が印象的でした。
殴り合いでは海江田が勝ちましたが、海江田には「やっぱり、この男の方が好きなのか」と並ならぬ敗北感があったように思えます。

<疑問点>
まことの母親がタクシーで迎えに来て、つぐみや海江田に何も言わずにその場を去ってしまうのも不自然で、普通なら、お礼や「ご迷惑をおかけしました」という挨拶ぐらいはすると思うんですよね・・・。
冒頭で洗濯機の前でつぐみが浴衣を脱ぎ、上半身裸になりながら、玄関を開けたのはなぜなのか分かりませんでした。分かる人がいたら、教えてください(笑)

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妻子持ちと不倫をし、傷つき、もう恋愛なんてしないという設定は多くのドラマや映画でありますが、祖母と特別な関係になっていた中年男性が祖母の葬儀に現れ、その孫をいきなり好きになってしまうという設定はいかにも少女コミックらしく、王道とも言えます。

ただ、つぐみの祖母と海江田が友達以上の関係だったということは、ストーリーの展開でだいたい分かりますが、回想シーンなども交えてもっと具体的に見たかったですね。

主題歌はJUJUの「Hold me,Hold you」でしたが、「曖昧なままで答えを出さずに生きてた ただ傷つけない 許されたい 冷たい過去が苦いけど」という歌詞がつぐみの心境とマッチしており、とても聞き応えのある曲でした!!

祖母の自宅の郵便受けの名字が海江田に変更され、晴天の空の下で、つぐみが背後からギュッと海江田を抱きしめて終わるという演出は、非常にすっきりしていました。
年齢の離れた男性と恋愛をした事があったり、年の差婚をした方なら、つぐみの気持ちに共感できるのではないでしょうか。

【最後に余談】
僕の同世代の女性は、大半が既に結婚しているため、僕がこれから結婚するとしたら、昭和生まれ(今年2015年で27歳以上)ではなく、少し年の離れた平成生まれになりそうですが、いざという時に海江田のような頼りになる男でいたいですね(笑)

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この記事へのコメント
玄関について
映画館においてあったお試しコミックスで読みましたが、あそこは葬儀も終わり風呂に入るのも面倒な主人公がタオルでゴシゴシ身体を拭くシーンです。マンガではドアを開ける描写はないのですが、田舎で人気がなく、季節は夏だったので単に蒸し暑くて開けたのではないでしょうか?

まことの母親は、それくらい普通じゃなかったという事かもしれません。
Posted by ふじき78 at 2015年03月12日 09:39
☆ふしぎ78さん☆

コメントありがとうございます。
>田舎で人気がなく、季節は夏だったので単に蒸し暑くて開けたのではないでしょうか?

あっ、そんなもので、特に大きな意味はなかったんですね(^_^;)

>まことの母親は、それくらい普通じゃなかったという事かもしれません。

まあ、まことが丸を書いた葉書には、母親のお礼のような言葉が書かれてたような気がしたので、帰郷後に改心したのかもしれませんね。
Posted by ミスターシネマ at 2015年03月13日 03:38
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