アマルフィ 女神の報酬


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アマルフィ 女神の報酬 スタンダード・エディション [DVD]

評価:7.0/10点満点

2009年69本目(64作品)です。

【あらすじ】
クリスマス目前、亡き夫との思い出が詰まったイタリアで、矢上紗江子(天海祐希)の最愛の娘・まどかが失踪。
その誘拐事件の通訳を担当することになった外交官の黒田康作(織田裕二)は、紗江子の元にきた犯人からの電話で、自分が父親だと成り行きで名乗ってしまったことから、事件に巻き込まれることに…。
警察の包囲網を巧みに撹乱する犯人グループに翻弄され、捜査が一向に進まない中、大使館の研修生・安達(戸田恵梨香)らと共に調査をした結果、黒田はイタリア南部の港町「アマルフィ」に事件の鍵があることを突き止めるのでした。


【レビュー】
全編イタリアロケで、「フジテレビ開局50周年記念作品」ということもあり、製作にお金をかけているなという印象を受けました。
また、どんな状況も冷静に対処する外交官役の織田裕二も「踊る大捜査線」とは全く違うキャラを演じており、こういうシリアスな役の方が織田裕二にはぴったりだと思いました。

現地の警察に銃を向けたり、捜査権限がないのに警察と一緒に身代金の取引先で張り込みをするなど、「こんな外交官いるわけないだろ」と突っ込みながら楽しむことも出来ました。
ただ、お金をかけているからといって、それが必ずしも良い作品とは限らないんだということを改めて認識しました。

確かに、展開は起承転結がしっかりとしてまとまっているので、消化不良や見終わった後に解釈に悩むことなく鑑賞できました。
しかし、まれにあった放送事故かと思ってしまうように、映像と音楽が途中で切れて、次のシーンになる構成には非常に違和感を覚えました。
また、登場人物がそれほど多くないうえ、サスペンスの割りにそれほどひねった構成ではないため、
序盤で誰が誘拐犯の首謀者なのかが想像できてしまうことで、作品の完成度を下げています。
  

随所に出てくるイタリアの観光名所や自然風景などは、現地に行きたくなるくらい美しいですが、そのイタリアの建築物や風景の美しさは、5月に上映された「天使と悪魔」ですでに見ているため、新鮮味がありませんでした。
また、特別出演のサラ・ブライトマンの歌声も言うまでもなく美しく、「Time To Say Goodbye」もとても素晴らしい曲ではあるんですが、彼女のベストアルバムを持っていて何度も聞いているだけに、これまた特別な印象を持てませんでした。

この作品は、これといったインパクトも感じられず、だからといってつまらなかった作品と言うわけでもなく…。いたって普通の作品でした。
主演の織田裕二を始め、佐藤浩市や天海祐希、友情出演の福山雅治、声だけの出演だった中井貴一など、豪華な出演者のため、記憶に残るキャストにはなりますが、記憶には残らず、すぐに忘れてしまう内容だと思います。
あえて印象の残ったシーンを言うならば、福山雅治と織田裕二の2ショットと、エンドロールで家族や恋人と幸せそうに新年を祝うイタリアの人たちのシーンでしょうか。

今回の事件が原因で、黒田は南米・ウルグアイに飛ばされますが、続編が作れそうな雰囲気で終わっているので、続編がある場合は、麻薬問題や国境紛争を絡めるなど、今作以上の出来にしてほしいですね。

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