ゼロの焦点


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ゼロの焦点 (広末涼子、中谷美紀、木村多江 出演) [DVD]

評価:6.0/10点満点

2009年98本目(92作品)です。

【あらすじ】
昭和32年。鵜原憲一(西島秀俊)と結婚した禎子(広末涼子)。
その結婚式からわずか7日後、仕事の引き継ぎのために金沢に向かったと思われた憲一が蒸発。
その消息を追い、金沢へと旅立った妻の禎子は、憲一と夫との交流のあった社長夫人の室田佐知子(中谷美紀)と受付事務員の田沼久子(木村多江)に出会い、自分が知らなかった夫の過去が次々に暴かれ、憲一の失踪とほぼ同時期に、憲一の兄・宗太郎(杉本哲太)や会社の世話役の本多(野間口徹)と、憲一とかかわっていた人物が殺害されるという不可解な連続殺人事件が起こるのでした。


【レビュー】
この映画を見た率直な感想は、

中谷美紀と木村多江の演技は圧巻!

けど、それだけ…


といったところでしょうか。

確かに、木村多江の北陸訛りでおどおどしたキャラクターはハマリ役で、中谷美紀は自宅の窓ガラスを次々に割って、顔が血だらけになったり、初の女性市長が当選した会見で禎子が佐知子に向かって「マリー!」(佐知子の娼婦時代の名前)という声を聞いた瞬間に気を失う演技は、「さすがアカデミー賞受賞者!」と思わせてくれ、広末涼子ではなく、中谷美紀が主役じゃないかと錯覚してしまうほどの存在感がありました。
また、広末涼子も、ミステリー作品には声がちょっと合わないような感じがしましたが、とても熱のこもった演技をしてくれたと思います。

ただ、ストーリーに関しては、意外性がなく、物語が淡々と進行していくうえ、山場らしい山場が少なく、インパクトに欠ける印象を受けました。
序盤から出てくる出演者がみんな怪しく見えるので、起承転結の「起」は良かったものの、結果的に中盤以降で、犯人がある程度予想できてしまうため、推理作品にしては非常に拍子抜けするほどあっさりとしていました。

   
この作品では情景や汽車などはCGで上手く描かれていましたが、断崖絶壁で佐知子が自殺と見せかけて、憲一を突き落とすシーンに関しては、CGというのがバレバレで、さらに不自然だったので、「カムイ外伝」や「沈まぬ太陽」に続いて、VFX技術力不足に「またか…」とガッカリしました。

また、市長(黒田福美)の当選会見の後に、佐知子が車で会見場から立ち去ったあとに流れた、BGMの「Only you」が犬童監督のセンスを疑ってしまうほど、そのシーンに合っておらず、佐知子の夫・室田儀作(鹿賀丈史)が最後に警官から奪った拳銃で自殺を図るという行動もいまひとつしっくりと来ませんでした。

宣伝でミステリーというのをやたらと強調していますが、「連続事件の犯人はいったい誰なのか」ではなく、戦争で負けたことによる当時の女性の悲劇がどんなものだったのかを中心に見ると良いかもしれません。

キャストは名優ぞろいで、すばらしい演技をしてましたが、僕としては映画でなくても、テレビ朝日の「土曜ワイド劇場」での放送で十分な内容だったと思います。

<最後に余談>
僕が中学生の頃の広末涼子といえば、「Majiでkoiする5秒前」や、ドコモの携帯などで超人気の女子高生でしたけど、「ヴィヨンの妻」や今作を観て、もうその面影がないことを実感しました…。

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僕らのワンダフルデイズ


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小説 僕らのワンダフルデイズ (双葉文庫)

評価:8.0/10点満点

2009年97本目(91作品)です。

【あらすじ】
入院先の主治医の会話を偶然立ち聞きしてしまい、自分が余命半年であることを知り、ショックを受ける藤岡徹(竹中直人)。
そんなある日、藤岡は息子の学園祭に遊びに行った際、バンドに夢中だった高校時代を思い出し、自分が家族に残せるものは音だと気付き、かつてのメンバーの山本(宅麻伸)や、渡辺(斉藤暁)、栗田(段田安則)に声をかけ、「シーラカンズ」を再結成することを決意。
それぞれに家族や仕事に問題を抱えながらも、藤岡のためにと再び集まり、新メンバーの日暮(稲垣潤一)も加わり、コンテスト出場を目指して猛練習を開始するのでした。

【レビュー】
余命を題材にした作品は数多くありますが、その中でもこの作品は全く悲壮感がなく、むしろ見ていて爽快な気分になりました。
ストーリーの構成も起承転結がしっかりしており、出演者は演技力のあるベテラン俳優が中心だったので、とても良い気分で映画館を後にできました。


渡辺と栗田が小競り合いの際、渡辺の着用していたカツラが取れたり、竹中直人のハイテンションな演技など、シンプルなウケ狙いでも、笑わせるところはしっかり笑えました。
また、末期ガンを患い、余命半年の重症患者なのは、藤岡ではなく、実は山本だったという予想外のオチも「そう来たか」と一本取られたようなインパクトがあり、
笑わせるところはしっかり笑えて、落とすところではきっちりオチを付けた、とてもメリハリのある内容で面白かったです。

一方、ドラム担当の日暮役の稲垣潤一がドラムを叩けたことを知って驚きました。
世代的にドラマの主題歌だった「クリスマスキャロルの頃には」のイメージがうっすらとある程度の僕にとっては、新鮮な印象を持ちました。

ただ、演技に関しては、
「お金は人間と一緒で、明るく楽しい方へ集まる。つらい時ほど笑っていないと幸せは逃げていきます」
と、なるほどと思わせる「名言」もありましたが、22年ぶりの映画出演で、本職がミュージシャンということもあってか、セリフが棒読みに聞こえてしまうことが多く、極めて不自然だったので、もっと演技にも力を入れてほしかったですね。

一方、ほんのわずかなシーンの出演ながら、宇崎竜童や塚本高史、日暮の4番目の元妻役を演じた賀来千香子が出演するなど、豪華なキャスティングであるということも、この作品の特徴の1つといえます。

竹中直人のアドリブかと思わせる演技は、最初は笑えるものの、徐々に飽きてきて、中だるみをしますが、シーラカンズの他のメンバーが「徹のためにがんばろう」という気持ちが入った演技をしてくれたことで、そのたるんだ糸をピンと直してくれました。
中だるみしたとはいえ、命を扱う内容をコメディ調に変えることができる竹中直人の演技力はすごいと思います。

   
ただ、豪華なキャスティングの中で唯一、ミスマッチだったのが、徹の娘・和歌子(貫地谷しほり)の婚約者役をアンガールズの田中が演じたことです。
和歌子が家族に結婚報告をする際、徹は「あの妖怪とまだ付き合っていたのか」と驚いていましたが、案の定、妖怪だったので、笑うどころか、失笑でした…。

徹が披露宴で「生きていることは奇跡です」、「お前が好きになった相手ならそれでいい」など、涙を流す感動的なシーンも台無しでした。
芸人が出演すること自体が悪いとは思いませんが、作品に合ったキャスティングをしてほしいと思います。
「火天の城」の河本(次長課長)や、「引き出しのラブレター」の岩尾(フットボールアワー)と言い、そして今回のアンガールズと言い、お笑い芸人が不必要に出演していることで、せっかくの感動作の価値を下げていることが、とても残念でなりません。

同じ笑わせるなら、アンガールズではなく、奥田民生のカメオ出演の方が笑いが取れたのではないでしょうか。
奥田民生はどんな役でも良かったので、出演してほしかったですからね…。

50代になった今でも、ちょくちょく顔を合わせて冗談を言ったり、居酒屋で杯を交わす友達がいるって幸せなことだなと思いました。
他の記事で何度も書いている中学の同窓会のように、数年に1度ではなく、頻繁に会えるような友達も必要だということを実感しました。

テーマがテーマだけに、中高年層が中心でしたが、20代の僕でも十分楽しめましたし、家族そろって鑑賞するのもいいと思います。

<最後に余談>
コンテストや披露宴での演奏では、実際にメンバーは弾いていたのでしょうか。
披露宴で、山本の代役でギターを担当した湯川英生役の柏原収史は、かつて現・EXILEのNESMITHとユニットを組んでいただけあって、ギターは完璧でしたね!

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風が強く吹いている


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風が強く吹いている [DVD]

評価:7.0/10点満点

2009年96本目(90作品)です。

【あらすじ】
高校時代に天才ランナーと呼ばれながらも、不祥事を起こして陸上から遠ざかっていたカケル(林遣都)は寛政大学に入学。
ひざの故障を抱える元エリートランナーにして、陸上競技部のキャプテンでもあるハイジ(小出恵介)は、そんなカケルを陸上部にスカウトし、陸上部入部などを条件に家賃が格安の竹青荘への入寮を許可。
そして、カケルの歓迎会の夜、ハイジは密かに抱き続けていた箱根駅伝出場の夢を、ついに実現させようと部員の前で宣言するのでした。

【レビュー】
スポーツを扱った作品は、基本動作が出来ておらず、付け焼刃で身に付けたことがバレバレで、拍子抜けすることが少なくありませんが、この作品はどの選手も経験者かと思わせるくらいランニングフォームがきれいで、役作りのために相当な量の走り込みをしたことが素人の目から見ても分かりました。

特に、カケル役の林遣都は関東学生連盟の関係者が絶賛するくらい長距離走者になりきっていました。
10月にTBS系で放送された「オールスター感謝祭」のマラソンのコーナーでは、いい成績を残せませんでしたが、本格的に練習を積めばフルマラソンでも良いタイムが出るかもしれません。


ただ、この作品を駅伝に例えるならば、この作品の展開と同様、

9区までは快調だったが、最終区で大失速…

というのが率直な感想です。

確かに、箱根駅伝という日本人なら誰もが一度は見たことのある「国民的学生スポーツ」を上手に映像化できており、ヘリの映像や中継車からの映像などは、実際の箱根駅伝を見ているような臨場感のある演出で見応えはありました。

しかし、本番の箱根駅伝からは急にテンポが速くなり、9区のカケルと10区とハイジ以外の走者のシーンが短く、話をコンパクトにまとめすぎた感があったため、やや物足りなさを感じました。
素人同然の集団が予選会を通過するまでの成長物語はきれいにまとまっていただけに、各区間のランナーが走るシーンをもっと長くしていれば、感動がより上手く伝わったのではないでしょうか。

ケガを乗り越えて、ゴールにたどり着くという展開はスポ根ドラマでは良くありますが、はく離骨折という大ケガをして足を引きずりながらゴールをされても、ちょっとオーバーすぎて感情移入が出来ませんでした。
また、はく離骨折をしてタイムを大幅に下げているのにもかかわらず、ライバルの東京体育大に2秒差をつけて逆転のシード権を獲得というのも、都合が良すぎる印象が拭えません。

はく離骨折をすれば、当然ランニングは出来ませんし、歩くこともままなりません。
「これは映画だから…」と言われればそれまでですが、実際の箱根駅伝でそういうアクシデントが起きれば、本人の意思にかかわらず、監督が車から降りて、走るのを止めさせますし、続行させたら、査問委員会で監督責任も問われかねません。

   
そのため、同じ故障を抱えているという設定にするのであれば、軽い肉離れや脱水症状で大ブレーキという展開の方がまだ現実的でしたし、同じサクセスストーリーとするのであれば、ケガをせず、昨年度の大会で首位と4分58秒差のタイムを逆転して優勝した東洋大のように、
奇跡の大逆転でシード権を獲得という展開の方がよりスッキリとした終わり方になったのではないでしょうか。

終盤のストーリー展開にはしっくりと来ず、もっと面白くして感動できたはずという気持ちもありますが、キャスティングや役作りもほぼ完璧で、箱根駅伝のシーンも実際は九州の道路で撮ったとはいえ、箱根駅伝のコースの映像も織り込まれているため、トータルで考えると、良い作品に仕上がっていると思います。

僕は関東の大学であれば、どこのチームも予選会に参加できると思っていましたが、公式記録会で「5千メートルを17分以内、もしくは1万メートルを35分以内」という基準値をクリアしなければ参加が認められないことは初めて知りました。

箱根駅伝をあまり見ていない方でも、予選会で関東インカレのポイントを採用した順位決定方法や、区間賞争い、シード権争い、繰上げスタートなど、箱根駅伝ならではの特徴も盛り込んでいるため、問題なく見られると思います。
また、2ヵ月後に迫った箱根駅伝の「予習」として見るのもいいかもしれません。

自分の出身校が本戦に出場する場合は、例年以上に応援に熱が入るのではないでしょうか。

ちなみに、僕の出身校は先日の予選会を無事に通過し、38年連続の出場を決めました。
往路の優勝はあるものの、総合優勝は一度もないため、今回こそ悲願の総合優勝をして欲しいですね。

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